限られた土地条件にあっても、開放的で暮らしやすい住まいを実現された例としてご紹介するのはHさまのお宅。H邸は間口が狭く、細長い土地に建っています。Hさまはご夫婦とお子さまが3人の5人家族。奥さまは特に、収納計画にこだわられました。
玄関横のファミリークロークは、家族の上着やコート、お子さまのランドセルなどが収まるよう、専用ラックをつくりました。玄関ホールと階段横の2か所から出入りができる、回遊式になっているのも便利です。
ファミリークロークはユーティリティーや浴室と一直線につながっていて、帰宅後はそのまま服を脱ぎ、洗濯に服を出し、入浴することも。アフターコロナとなった現在では、特にこうした動線が参考になりそうです。
広々と明るいダイニング・キッチン。全体をウッディでナチュラルなテイストに仕上げています。右奥にはリビングが続きます。壁面にはパントリーとして使えるよう大型収納も完備しています。
奥さまは娘さんとケーキやパン作りができるようにと、キッチンとは別に作業カウンターを希望されました。
独立したリビングはゆったりとした別空間。ハイスタッドの天井には間接照明を配しています。壁一面を使ったテレビボードも造作によるオリジナルです。
スキーやマラソン、ロードバイクを趣味として楽しまれているご主人。1階にあるこちらの部屋は、ランニングマシーンやバイクマシーンを設置して、本格的なトレーニングルームとして使われるそうです。
2階ホールのバニティは、ブルーや水色、貝やヒトデをモチーフにしたタイルで海のイメージに。
このほか2階には家族それぞれの個室をプラン。どの部屋もきれいなペールトーンで仕上げています。
2階廊下には壁付けのはしごがつくられています。真っすぐな壁付けのはしごを上り下りすることで、お子さまの足腰が鍛えられるようにというご主人の想いが込められています。
上部は屋根裏を利用したお子さまのプレイスペース。青空に雲の模様が楽しい、秘密基地のような空間になりました。
動線に沿った収納計画や、造作のオリジナル家具で、暮らしやすさと居心地の良さの両方を叶えたNさまご夫婦の家づくりは、参考にしたいポイントが満載です。