プライベートが保てる別玄関
息子さんご家族との同居が決まり、2世帯住宅にリフォームをされたTさま。以前はご夫婦とお子さま3人のご家族が暮らす一般住宅でした。
奥さま「もともとは、2階に夫婦の寝室と3人の子ども部屋、ベランダがありました。子どもたちが独立してからは夫婦の2人暮らしでしたが、上下の行き来も大変で。長男家族との同居が決まり、私たちは1階に、長男家族は2階に住む形で、リフォームを進めることになりました」。

吹き抜けの階段ホール。こちらは1階、親世帯の玄関
「2世帯でもそれぞれがプライベートを保てるよう、玄関が2つある住宅を希望していました。他社さんにも相談しましたが、出てきたプランは玄関があくまで1つで、そこから分かれるものばかり。プルーデンスさんはもとの玄関を活かし、玄関の内側に新たに上下2つの玄関をつくってくれました。プルーデンスさんの発想って本当にすごいですよ」。

写真は工事中の様子。2階の床を取り払い、吹き抜けにしてから新たに階段を設えました。
大胆で大掛かりな工事ですが、これによって上下階で完全に分離した住まいづくりが可能になりました。

こちらは2階、息子さん世帯の玄関。吹き抜けの壁一面に丁寧に貼られたレンガタイルや階段のロートアイアンも良い雰囲気
大規模リフォームで希望を実現
Tさま邸は特殊なパネル工法で建てられた住宅でした。日本に昔からある在来軸組工法が柱を軸にして建物を支えるのに対し、パネル工法は2×4工法と同様に壁や床、天井などの面で建物を支えています。

壁を取り払い、新たな仕切り壁をつくる様子
Tさま「最初は乗り気の会社さんも、パネル工法の家だと聞くと、壁を壊して間取りを変えることをためらうみたいで(強度が落ちる心配から)、そこから話が進みませんでした。
家を建てた時の会社さんに頼もうかなと思っていた時に、たまたまプルーデンスさんの豊平モデルを見る機会があって。『こういう雰囲気が好きだな』と見入ってしまいました。
営業担当の方が接客してくれて、リフォームの相談をすると、『やりますよ、出来ますよ!』と言ってくれて。そこからプルーデンスさんとの家づくりが始まりました」。
営業担当者「構造的に取って良い壁、いけない壁がありますから、何度も自ら現場に足を運び、プランナーに状況を伝えながら詳細を決めていきました」。
また、家族の思い出が刻まれた家具や調度品をお持ちだったTさま。プランナーは家具が美しく収まるよう、全ての家具を採寸し、新たなプランに落とし込んでいきました。
奥さま「普通なら家具も全部出してと言われるところを、プルーデンスさんは家具をずらして保管しながら工事を進めてくれました。倉庫を借りるとなるとすごい費用ですから、そうした配慮にも感激しました」。
親世帯/愛着のある家具や調度品を生かしたこだわりの住空間
以前のお住まいも、輸入の家具や調度品を愛用されていたTさまのお宅。採寸したことで、それぞれの家具がピッタリと収まった住まいは、インテリアの魅力がより一層引き立ち、居心地の良いものになりました。
広々とした玄関内部。収納や窓の位置は変わらず、間取りだけを変化させています。
元々あった収納を活用した玄関ホール壁面には、オランダのデルフト焼きで出来た絵画が飾られています。
ドライウォールの塗壁とオランダ・タイルを組み合わせたトイレ。ホテル・トイレの内装に着想を得たという奥さまの遊び心あふれるデザイン・アイデアを、職人が丁寧な仕事で仕上げています。
大理石の床にシャンデリア、お気に入りの家具やコレクションに囲まれた心地よいサロン。ここはお客さまのおもてなしや、ティータイムのためのとっておきの空間です。エンジ色の塗壁は、「シャーロックホームズの家」を見学して参考にされました。
シャンデリアやメダリオン(シャンデリアを吊り下げる天井の額飾り)は以前使っていたものをそのまま再利用しています。
水回りをアイランド型にしたキッチン。2階に住むお孫さんが遊びに来た時には、ここでおやつタイムを楽しまれているそう。背面の収納も色を塗りなおして使っています。奥にダイニングがつながっています。
アイランド・キッチンからの眺めは奥さまお気に入りのビュー・ポイントです。手前にリビング、その向こうにさきほどのサロンが続きます。間仕切りの開口部はすべて角を落とし、モールディングでお化粧しました。
2面に大きな窓のある明るいダイニング。レースのカーテン越しに見える庭の緑が、ペールグリーンの壁色ともマッチした、居心地の良い空間です。
奥さまがネットで取り寄せたステンドグラスは、洗面スペースの間仕切り壁を彩っています。「愛着のあるものを、新しい空間に上手に生かしてくれました。動きやすい動線で、暮らしやすく、とても満足しています」と奥さま。
子世帯/プロヴァンス風に仕上げた子育てファミリーの住まい
2階、息子さん世帯はご夫婦と娘さんの3人暮らし。LDKのほかに、ご夫婦の寝室を含めて個室が3部屋あります。
グリーンの玄関ドアに、ペールブルーの壁。ブルーのドアの向こうは洗濯乾燥室になっています。控えめながらカラフルな色使いで、入口から若々しい印象です。
大きなソファセットを置いたリビング。家族でゆったり団らんできる、ゆとりの広さです。仕事をお持ちの奥さまは、床材に掃除がしやすい塩化ビニルタイルを選ばれました。こちらの家具類も親世帯で愛用していたものを受け継いで使われています。
ホワイトで統一したキッチンは、奥さまこだわりの空間です。向かって右側から手前にかけて、L字型のシステムキッチンが配置されています。
「タイルはコーディネーターさんと札幌市内の専門店に出向き、実際に見せてもらって選びました。タイル貼りの造作キッチンを夢みていましたが、機能性やお掃除のしやすさを考慮して、キッチン本体はシステムキッチンを採用しました」。
壁は高い位置にチェアレールを施し、上部をホワイトに、下部をペールブルーに塗り上げました。アールを描く下がり壁が、空間のつながりを柔らかに演出。両面時計が空間の良いアクセントになっています。
南フランスに位置するプロヴァンス風の住宅がお好きな奥さまのご希望を随所に反映してます。
先ほどの下がり壁の奥にはden(デン。書斎や小部屋)のような空間を設けました。長細い空間の壁面の一方にはライティングビューローを、もう一方には奥さまの仕事机としてつくった本棚+デスクがあります。
2室の子ども部屋はDenから入れる動線になっています。こちらは娘さんがプレイルームとして使っている部屋。気球をモチーフにした壁紙が、楽しい雰囲気を演出しています。
淡いピンクを基調にしたプリンセス・ルーム。こちらは娘さんが寝室として使っている部屋です。大切な小物や絵本がキレイに飾られています。
奥さまが一番気に入っておられるのはトイレのコーディネート。「インターネットで見て気に入ったデザインを再現してもらいました。壁紙も似たものを探してもらい、腰壁やチェアレールの雰囲気も提案してもらいました」。ハニカム柄の床や、鏡や手洗いに用いたタイル使いも良い感じです。
もう一つ、奥さまが気に入っておられるのがこの洗面ボウル。トイレのアクセントクロスとリンクした、草花模様が素敵です。本格輸入住宅ならではのセレクトが光ります。
キッチンや洗面室と回遊でき、玄関からも直接入ることができる洗濯室。ブルーのドアとモザイク調のカラフルな床の組み合わせは、海外のインテリア雑誌に出てきそうな雰囲気です。
パースでイメージを確認・夢に寄り添うデザインを追求
親世帯・奥さま「建物も窓の位置も変わらないのに、物体の中だけを変えるなんて、普通の発想では考えられなくて。平面図だとピンとこないけれど、パースを描いてくれたので、すごく分かりやすかったんです。こんな風になるの?!という驚きとともに、実際のイメージが沸いて、それが依頼の決め手だったかもしれません」。
息子さん世帯・奥さま「他社さんは何か選ぶ時も、限られた中から選んだり、結果的に夢を削っていくという印象でしたが、プルーデンスの家は限られた予算の中でも、夢を叶えてくれました。とても親身に、女性の夢に寄り添ったデザインを考えてくれました」。
ご両親と息子さんご家族が、上下階付かず離れずで安心・快適な暮らしを楽しまれているTさまご一家。お手持ちの家具の置き場所を定めたり、照明をリユースするなど、愛着の増す住まいづくりをモットーにしているプルーデンスの家ならではのリフォームに、ご満足いただいているご様子です。